中古一戸建ての物件を検討する場合、気になるのは、建物の寿命がどの程度あるのかということではないでしょうか。
購入する時点で結構な築年数が経過しているような場合であれば、後何年その住宅を使用できるのかというのは非常に重要な要素となってきます。
一昔前であれば、木造住宅の寿命は25年という基準でみていました。
短く感じる方もいるかもしれませんが、もちろんその年月が経てば住めなくなるというものではありません。
25年が30年、40年と建物は十分に持ち、メンテナンスが行き届けば、100年を越しても使用できる住宅もあります。
しかし、戦後の日本においては、住宅の質よりも、量を求める傾向になりました。
その頃からの住宅では、それ以前に建てられた住宅のようには長くはもたなくなりました。
ですが、最近の建物は、強度計算もしっかりとされており、結構長くもつようにはなってきています。
それでも、住宅を長くもたせるためには、メンテナンスが非常に重要になってきます。
何もメンテナンスを行わなければ、早く駄目になっていきます。
また、メンテナンスと同様に重要なのは、換気をすることです。
空き家になったりして、換気をせず締め切っていると、家は早く駄目になってしまいます。
そして、人が住んでいた時以上に早く、朽ち果ててしまうのです。
資産価値の観点から見ると、理論上では20年で資産価値は0になってしまいます。
1年で平均5%ずつ減っていく計算をすることが多く、10年で50%、20年で100%というイメージです。
ですが、実際のところは、家が建ってすぐに、資産価値は一旦下がります。
その後、緩やかに資産価値は下落していくように落ち着きます。
そのため、20年経ったからといって、資産価値が全くの0になるというわけではないのです。
車の場合、登録年からの経過年数以外に、走行距離などの目安がありますが、建物の場合、築年数で考えるしかありません。
その為、実際は細かく調べてみて、資産価値を見ると、ものすごく良い住宅や、逆に資産価値が相場以上に下がっている住宅などもあるのです。
そのため、一概には築年数だけでわからないということがいえます。