中古住宅購入の際に忘れがちな設計図書(図面)の確認

一戸建ての中古住宅を購入しようと物件探しをする場合、忘れられがちなのが、その住宅の設計図書です。

設計図書は、新築する際の設計図を集めた図面集です。

設計図は、平面図や立面図、電気配線図など、その建物を完成させるのに必要な建物の図面です。

新築住宅を購入したり、注文したりするような場合、形のないところから入っていくため、意識しなくても図面はついて回ります。

ですが、中古住宅の購入であれば、既に形のある建物の購入を検討するため、間取り図は気になっても、設計図書までは意識がいかないのです。

では、なぜこの設計図書の存在をチェックする必要があるのでしょうか。

この設計図書は、中古住宅の購入時点では必要ないかもしれません。

ですが、住み始めた後に使用する場合があるのです。

その住宅が建った当時の住環境と比べると、家電の進化や形状の変化などで、電気配線を変更したほうが快適に住宅を使える場合があります。

また、増改築などを検討する場合に、目で見えない部分がどのような構造になっているか、

当初の設計図書があれば、設計図面を参考に判断ができます。

そのため、設計図書があれば、より精密な増築プランやリフォームプランが作成できるのです。

ただ、新築当時に、現場で建築にあたった大工さんたちの機転などで、設計図書通りになっていないような場合も多々あります。

それでも、設計図書がない状態でプランを考えるよりは、はるかに良いプランが構築できることから、図面通りになっていない場合でも、図面からなぜそのような対応をとっているか、推測ができたりするのです。

このように、設計図書は、中古住宅を購入した後にその住宅を長持ちさせるために必要なメンテナンスを行う場合や、リフォームを行うような場合に大事になってくるのです。

そのため、気にいった中古住宅の物件が見つかったら、まずは売主が新築時の設計図書を保管しているかどうか、確認してみましょう。

設計図書があるのであれば、必ず引き継ぐように不動産屋さんにも伝えましょう。

無くても困ることはないかもしれませんが、あれば、必ず役に立つときが来ます。

ただ、家さえ建ってしまえば、設計図書を保管せずに紛失しているというような売主も多いのが実情です。

特に、築年数が経って、親から子の世代に変わってしまっているような場合や、所有者が何度か変わっているような物件の場合は、設計図書の無いことが多いです。

中古住宅を購入する場合、リフォームや増改築を行うことや、今後ずっと暮らしていくための大規模なメンテナンスを行うことも想定しておくことが大事になります。

なので、設計図書がないリスクも頭に置いておく必要があります。

また、設計図書が無いことで起こり得る不便さも考えておいたほうがいいでしょう。

あるに越したことがない設計図書ですが、古い住宅には設計図書がない可能性が高い、このことは念頭に、物件探しをする必要はあるのです。