「この家、あと何年住めるんだろう…?」
「この中古住宅は買っても大丈夫?」
あなたは、例えばこんな不安をお持ちではありませんか?
もしあなたが20年前に建てた自宅を持っているとしたら、このまま住んでいてもまだ雨漏りはしないだろうか、とか、南海トラフ大地震が来たら倒壊してしまわないだろうか、とか、そんな風に考えているかもしれません。
また、もしあなたが中古住宅の購入を検討しているとしたら、不動産ポータルサイトに掲載されているその物件が、実際どのような状態なのかを客観的に知りたいと思っているかもしれません。
しかし、どちらの場合も、誰の、どのようなサービスを受ければそういった情報が手に入るのか、分からない方がほとんどではないかと思います。
なぜ、住まいに関することだと、こんなに不安になってしまうのでしょうか。その一因は、日本の住宅制度にあります。
実は、日本の家には定期点検がありません。そう、自動車では義務づけられているような定期的なメンテナンスが、住宅の場合、法律で定められていないのです。
ですので、10年以上経ってもメンテナンスひとつしていない家が、かなりの数、存在しています。家は、毎年のように暴風雨や灼熱の太陽、極寒の寒さにさらされ続けています。非常に過酷な環境下で、あなたの暮らしを守ってくれているものなのに、その家が、まったく点検・補修をされないまま、その場所に放置されているということになります。
このような扱い方では、劣化してしまって致命的なダメージを受けてしまうのも当然ですし、誰も住めなくなって、空き家になってしまうのも避けられません。
そう、年数が経った家というのは、「汚いし、壁の中がどうなっているか分からない」というような、ネガティブなイメージが蔓延してしまっているのです。
そんな状態ですから、中古住宅は購入する気にならないし、今住んでいる家がどういう状況なのか、住まい手もきちんと把握できていない、といった状況になってしまうということです。
とはいえ日本にも、住宅はどのあたりを点検すればよいか、というガイドラインは存在しています。
「既存住宅(中古住宅のこと)の状況調査チェックシート」というものがそれに当たりますが、基礎のコンクリートのクラック(ひび割れ)や、外壁のシーリング破損、各部の腐食や欠損などに始まり、床下や天井裏の状態、給排水管の漏水や、扉のガタつき、壁や天井のシミや剥離など、住宅の状態をきちんと把握するためのチェックポイントは多岐に渡ります。
このような部分を目視できちんと確認するのが状況調査で、いわゆる住宅診断(インスペクション)と重複するのですが、このように住宅の現状を知ることができる術があることを、多くの方は知らないままです。
しかしこの住宅診断は、中古住宅の購入や持ち家のリフォームを考えている方にとって非常に重要というか、命綱になりえます。
住宅診断せずに買ってしまった中古住宅が、もし白蟻被害を受けていたら? 以前の地震で基礎や構造に大きなダメージが残っていたら? 屋根から長期間雨漏りしていて、構造材が腐食していたら? どれも、取り返しがつかないレベルのトラブルになってしまうでしょう。
これは、持ち家を売るときでも同様です。自分が手放す家に、構造に重大なダメージがあったとして、それを知らずに売ってしまったとしましょう。それを買ってしまった家族のことを考えてみてください。家が倒壊する規模の地震が来たら、彼らはどんな被害を受けることになるでしょう。あまり、気持ちのよいものではないですよね。もちろん、災害の前に判明して、苦情を言われてしまう可能性だってあります。
住宅診断(インスペクション)は、その住宅の「本来の姿」を明らかにするものです。きちんとよい材料・よい設計・よい施工をされていて、定期的に手をかけている住宅であれば、その価値の評価は上がっていきますし、反対に、粗悪な材料で、手を抜いて建てられ、メンテナンスがされない建物は、とても簡単に劣化していきます。
そのような、「その住宅の本質」をきちんと把握するという意味でも、その家に関わるすべての人にとって、住宅診断は意味のあるものです。
さまざまな障害があって、日本ではまだまだ一般的に普及していない住宅診断(インスペクション)ですが、アメリカの中古住宅売買においては、100%近い普及率となっています。
あなたもまずは、住宅診断(インスペクション)からはじめてみませんか?
(ご相談は以下の専用フォームからお願いいたします)